愛犬の膵炎の病気について!症状や原因は?早期発見に必要な3つのポイント!
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昨日までは元気だったのに、朝から急に苦しみだした愛犬。
好物の天ぷらを美味しそうに食べた後に苦しみだした愛犬。
もしかしたら、急性膵炎かもしれません。
膵炎は、対症療法しかなく、重症化すると、命にかかわる深刻な病気です。
膵臓の原因は?
膵臓は、2つの重要な機能を担っている臓器です。
一つは、体がグルコースを使用・保存できるようにインスリンを生成します。
もう一つの機能は、栄養分の消化です。
脂肪やたんぱく質を消化・吸収できるようにアミラーゼ・リパーゼ・プロテアーゼを生成します。
膵臓は、自己消化から保護されるように合成されたたんぱく質分解酵素を、不活性な形で貯蔵しています。
不活性な形で貯蔵されている微妙なバランスが崩れることによって、膵臓が炎症を起こした状態が膵炎です。
たんぱく質分解酵素の活性とその活性を阻止する物質のバランスが崩れる原因は、はっきりとは分かっていませんが、高脂肪のフードやジャンクフードをたくさん食べている犬が罹りやすいことが知られています。
自然の酵素を欠くドッグフードを食べることで、膵臓が余分な酵素を生産しなくてはならないことが影響していると指摘する人もいます。
膵炎を発症しやすい年齢は、6~7歳頃。肥満体型の犬に多く見られる病気です。
犬種としては、遺伝的に脂肪代謝異常が見られるミニチュアシュナウザーに発症例が多いとされています。
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症状で注意したい3つのポイント
急性膵炎は、人間ならば相当に激しい痛みを伴うとされる病気です。
激しい腹痛のため、いわゆる「祈りのポーズ」をとる犬も少なくありません。
祈りのポーズとは、伏せの状態でお尻だけを上げる姿勢です。
他の症状としては、嘔吐が見られます。
食欲は失われます。泥状の下痢便や血便が見られることもあります。
下痢便や血便は、頻繁に見られるわけではありません。
寸前までは食欲旺盛だったのに、急に食事を受け付けなくなって嘔吐し、祈りのポーズをとるようなら、急性膵炎が疑われます。
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治療は原則として絶食絶水
急性膵炎が疑われるようなら、確定診断を待たずに入院治療を受ける必要があります。
膵炎が悪化して胆嚢の管が詰まってしまったら、お腹を切って外科的に目詰まりを治す必要があるためです。
膵炎には特効薬はありません。輸液治療をしながら、膵臓の酵素を刺激しないように、3日間程度は絶食絶水する必要があります。
嘔吐が治まってきたら、水分から投与を開始して徐々に低栄養食を与えます。
嘔吐が治らない時には1週間ほど様子を見ます。
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