なぜ春に狂犬病のワクチンを打つ事が多いのか?理由はアレだった!?
狂犬病ワクチンを打つことは法律で決まっている
犬を飼っている家には春になると、「狂犬病ワクチンを打ちましょう」というチラシが行政から送られてくるかと思います。
なぜ春になると狂犬病ワクチンを打つのかというと、法律でそう決まっているからです。
狂犬病予防法では生後91日以上の犬は4月1日から6月30日までの間に、狂犬病ワクチンを接種させるように定めています。
狂犬病は人間にも感染し、発症した場合100%の確率で命を落とします。そのため、このような法律が定められているのです。
この狂犬病予防法の施行によって、日本では約60年間狂犬病が発生していません。
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「狂犬病ワクチンは受ける必要がない」は間違っている!?
このように、60年以上狂犬病が発生していない日本は、世界でも珍しい狂犬病清浄地域になっています。
そのため、最近では「狂犬病ワクチンを受けさせる必要はない」という飼い主も多いようです。
しかし、狂犬病のキャリアになるのは犬だけではありません。怖いのは野生動物です。最近では、頻繁に野生動物が住宅街に出没しています。
こうした野生動物との接触によって感染する可能性がないとは言えません。
また、日本と同じく島国という立地によって狂犬病清浄地域だった台湾では、海外から輸入された動物が野生化し、狂犬病のウイルスが見つかったという報告が上っています。
低い確率とはいいますが、多くの外来生物が日本国内で野生化し、繁殖している現状では、ワクチンの接種率が下がっている日本も完全に安全とは言えなくなってきています。
それから狂犬病ワクチンを受けさせない飼い主の意見に耳を傾けてみると、「副作用が怖い」という意見も多いです。
確かに、狂犬病ワクチンにかかわらず、ワクチン接種によってアレルギー反応を起こすことがあります。
しかし、このような副作用は適切な処置を行えば、命にかかわることはありません。
また、副作用は摂取してすぐに症状が出るため、念のため病院でしばらく安静にさせてもらうのもいいでしょう。
老犬など体力に心配がある子の場合は、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
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